プロハート12は1回の注射で1年間フィラリアの予防効果が持続する非常に便利なフィラリア予防薬です。

※2018年のプロハート接種は終了しました。次回の入荷が決まったらまたお知らせいたします。

プロハート12とは

プロハート12はモキシデクチンを主成分とするフィラリア予防の注射です。

主成分モキシデクチンについて

プロハート12比較的新しいの主成分のモキシデクチンは、昔から飲み薬のフィラリア予防薬の成分として使われてきた歴史の古い薬です。

モキシデクチンはフィラリアの幼虫の神経伝達を阻害し、駆除します。哺乳動物の神経系には影響しないため、比較的犬には安全性が高い薬だと考えられています。また、モキシデクチンは、他のフィラリア予防薬の成分であるミルベマイシンやイベルメクチンに比べてもリスクが少ないと言われています。

プロハート12は懸濁液

通常の注射役と違い、プロハート12は懸濁液という少し濁った液体です。

プロハート12の注射役の中には、モキシデクチンを含んだ粒子が注射液に溶けずに浮いた状態になっています。この粒子が少しずつ溶け出し犬の体内に吸収されることで、1回の注射で1年間の効果が認められます。

製薬会社のHPには、3倍量の投与でも健康に害はなかったという報告が載っています。

プロハート12のメリットとデメリット

プロハート12にはメリットとデメリットが存在します。

プロハート12のメリット

  1. 飲み忘れの心配がない
    毎月飲ませる必要があるフィラリア予防薬。飲ませ忘れが1月でもあると感染してしまう可能性があります。プロハートは1回の注射で1年効果がありますので、飲ませ忘れる心配はありません。
  2. 予防時期はいつでも良い=込み合う春を避けることができる
    通常、飲み薬のフィラリア予防薬は5月末(6月頭)から飲ませ始めます。そのため、検査を4~5月に行うために動物病院を受診する必要がありますが、この時期は狂犬病の予防接種と重なるため、動物病院は非常に込み合います。その点、1年中効果のあるプロハート12はいつ予防をスタートしてもよく、秋から冬の比較的動物病院が空いている時期に注射を打ってもらうことができます。
  3. 飲み薬を飲ませる必要がない
    嗜好性の高いチュアブルタイプなどのフィラリア予防薬も増えてきましたが、警戒心の強い犬では飲み薬を一切飲まないという子もいます。また、味付けに使われる牛肉にアレルギーがあり、薬を飲ませられないという犬もいます。プロハートは注射で確実に投与できるため、薬を飲ませる必要もなく、牛などにアレルギーがあっても問題ありません。

プロハート12のデメリット

  1. 投与に慎重にならなければならないケースがある
    1回で1年効果のある薬ですので、飲み薬に比べると慎重に投与する必要があります。私の経験上、副作用は非常に少ない(ワクチンよりも少ない)イメージですが、高齢犬や持病のある犬、今までワクチンなどによるアレルギーが出た犬には投与を控えた方がいいでしょう。
  2. 注射を打つ必要がある
    注射が平気な犬は多いですが、かなり嫌がる犬もいます。あまりに嫌がる子の場合には、飲み薬を飲ませてあげた方がいいこともあります。
  3. フィラリア予防以外の効果はない
    最近のフィラリア予防薬の多くには消化管内寄生虫の駆虫効果があったり、ノミ・マダニ予防も一緒にできるものも多くありますがプロハート12にはそういった効果はありません。他の効果も一緒に欲しいという飼い主さんには、飲み薬やスポットオンタイプのフィラリア予防薬がおすすめです。
  4. 子犬には打てない
    プロハート12は、1回の注射で1年間効果がありますが、裏を返せば打った後用量を変えられない薬です。基本的に薬の効果はその血中濃度によって左右されるため、同じ用量を注射した場合、体重によって血中濃度が変わってしまいます。
    大人の犬であれば、体重が変わると言ってもそこまで大きく変動しないため、よほどのことがなければ予防効果が無くなることはありません。しかし、子犬は成長とともに体重がかなり増えるため、成長期にプロハートを打つと、血中濃度が不足して効果が無くなってしまうことがあります。プロハートの注意書きには、6カ月以降(大型犬で8カ月、超大型犬で10か月以降)に本剤を投与するよう指示があります。

当院でプロハートを打ちたい方

では、実際に当院でプロハートを打つ場合にどのような流れになるのかを見ておきましょう。

問診・身体検査:3分~5分程度

プロハートを打つためには特に予約はいりません。通常通り来院していただき、受付を済ませてください。

その後、問診や身体検査を行い、健康状態を確認します。万が一、問診や身体検査で気になることがあった場合には、血液検査などの検査が必要になるか、プロハート12を打てないこともありますのでご了承ください。

採血(フィラリアの検査):検査時間10分

プロハート12を打つためには、必ず血液検査でフィラリアが感染していないことを確かめないといけません。採血を行いその血液を使って、フィラリア抗原キットで検査を行います。フィラリア検査に関して知りたい人はこちらのページも参考にしてみてください。

検査結果は約10分でわかります。

プロハート12の注射:数秒

フィラリア検査で問題がなければ、体重に合わせた量のプロハート12を注射します。特にしみる成分ではありませんが、懸濁液であるためいつもより少し太めの針で注射します(点滴と同じくらいの太さの針ですので、特別痛みが非常に強いというものではありません)。

アレルギーのチェック:10分

私自身は経験したことはありませんが、プロハート12の投与によってアナフィラキシーが起こることがあると言われています。心配な方は10分ほど待合でお待ちください。

診察からプロハートの注射を打つまで15~20分ほどになります(診察が込み合う場合には待ち時間がかかります)。アレルギーのチェックまでで最短25分程度になります。

不明点は当院までご相談を

プロハート12は副作用も少なく、健康で若いわんちゃんにはおすすめしたいフィラリア予防薬です。費用を含め何かご不明点があれば、当院までお気軽にお問い合わせくださいね。

また当院には、プロハート12以外に

  • イベルメックDSP
  • ミルべマイシンA錠
  • パノラミス
  • ネクスガードスペクトラ
  • レボリューション12%

など幅広いフィラリア予防薬を取り揃えております。どれがいいかお悩みの飼い主さんは、ご相談くださいね。