犬や猫の健康のために行っておきたいのが病気の予防です。どの予防がどういう理由で必要なのか、しっかり頭に入れたうえでしっかり予防を行うようにしましょう。それぞれのリンクにさらに詳しいお話を載せていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 ワクチン

混合ワクチン 年1回相談

犬も猫も伝染病の予防のためにワクチンが必要になります。基本的に1年に1回必要ですが、室内猫ではワクチンのメリットとデメリットを考えて感覚を相談させていただいております。ワクチンにはいくつかの種類があり、必要な種類を相談して接種します。

ワクチンで予防できる主な感染症

パルボウイルス・ジステンパーウイルス・アデノウイルス・コロナウイルス・レプトスピラなど

パルボウイルス・ヘルペスウイルス(いわゆる猫風邪)・カリシウイルス・クラミジア・FeLV・FIVなど

狂犬病ワクチン 年1回

生後91日以上の犬には年に1回の狂犬病予防接種が義務付けられています。集合注射で接種してもらうこともできますが、動物病院で打つこともできます。

動物病院では1年中いつでも接種することができ、しっかり体調を見ながら注射を打てますので、体調に不安があったり持病のあるわんちゃんは動物病院で接種してもらうことをおすすめします。混合ワクチンとの同時接種は副作用の可能性が高くなることからおすすめしていません。

フィラリア予防

蚊に刺されることで感染してしまうフィラリア症は、まだまだ非常に多い伝染病です。犬では屋外・屋内飼育に関わらず必ず予防が必要になります。猫の予防に関しては犬ほど必要性は高くないですが、最近では猫の突然死の原因にフィラリアがかかわっていると言われており、猫のフィラリア予防も大切だと言われています。フィラリア予防の方法には以下の3種類があります。

飲み薬 月1回(5~11月)

蚊がいる時期には基本的に予防が必要になります。消化管内寄生虫やノミダニ予防の薬と一緒になっている薬が多いです。

スポットオン 月1回(5~11月)

飲み薬と同じく毎月背中に垂らします。ノミダニ予防と一緒に予防できる薬が多いです。飲み薬を飲ませるのが大変なわんちゃん猫ちゃんにおすすめです。

注射 年1回

毎月予防するのを忘れてしまう飼い主さんにおすすめです。また、注射のフィラリア予防薬は1年のうち、いつでも接種できますので、動物病院が込み合う春を避けたい飼い主さんにもおすすめです。

ノミ・ダニ予防

ノミ・ダニ予防もわんちゃん・猫ちゃんを飼っている場合には大切です。最近はノミ・ダニ予防薬の種類も増えてきており、他の寄生虫やフィラリア予防もできるようなノミ・ダニ予防薬は、背中に垂らすスポットオン製剤や飲み薬として様々用意しています。

ノミ予防 月1回~

外に行くわんちゃん・猫ちゃんはノミ予防をしっかりしておきましょう。生活環境によってノミが付いてしまう期間は違いますが、特にノミが多い5月~10月くらいはしっかり予防しておいてもらうことがおすすめです。外に行かない子でもホテルに預けたり、野良猫が家に来るような場合には予防しておく必要があります。

ダニ予防 月1回~

ダニ予防も外に行くわんちゃん・猫ちゃんでは必要です。ダニは草むらにたくさんいるため、草むらなどに行くペットでは予防の必要性が高くなります。ダニは1年中いますので、ダニが付きやすい子は年中予防しておいてもらうことをおすすめします。

消化管内寄生虫症

寄生虫予防薬 月1回~

最近では、消化管内寄生虫が減少したことと、フィラリア予防薬やノミ・ダニ予防薬の中に消化管内寄生虫も予防できる薬が多く含まれるようになったため、消化管内寄生虫の予防の重要性は低下しています。ただし、それでも特に子犬・子猫・保護犬や保護猫には寄生虫がいることも多いです。心配な方は消化管内寄生虫の予防薬もしっかりしておきましょう。

フードによる病気の予防

病気の予防はワクチンや予防薬だけではありません。毎日食べるフードも病気の予防のためには大切です。市販でも処方食が売られていることがありますが、本来処方食はその適応を見極めたうえで処方してもらう食餌です。自分の判断で使うのではなく、動物病院で相談して使うようにしてくださいね。

ダイエット(体重管理) 

動物の肥満はヒトの肥満より深刻な問題になっており、犬や猫の半数以上が肥満であるという調査もあります。室内飼いのわんちゃん・猫ちゃんが増え、以前に比べペットの運動量は減っています。また、一緒にいる時間が長くなることでついついおやつや人のご飯を与えてしまう飼い主さんも多いようです。ダイエットフードは、ダイエットが必要な子だけでなく、ご飯が好きで普通のフードだけだと物足りないというわんちゃん・猫ちゃんにもおすすめです。

食餌アレルギー 

動物の食物アレルギーは非常に多いです。最近では、犬用・猫用のアレルギーフードもたくさん出てきており、アレルギーの治療に欠かせないものになっています。食物アレルギーで命を落としてしまうことは非常にまれですが、痒みは強いストレスからペットのQOL(生活の質)を落としてしまうつらい病気です。食物アレルギーを持っている子では、予防的にアレルギー食を食べることも大切です。

下部尿路疾患(尿路結石) 

犬や猫では膀胱結石の発生率が非常に高いです。膀胱結石は、食餌からとったミネラル分が膀胱で固まることで作られてしまいます。定期的に尿検査をしてもらい、必要があれば下部尿路疾患用のフードを与えるようにしましょう。

腎臓病用 

腎臓病は高齢の犬・猫で多い病気です。特に高齢猫では慢性腎臓病が非常に多く、定期的に点滴で通院している猫ちゃんもいます。腎臓病の初期であれば食餌だけで進行を防ぐことができるケースもあるので、多飲多尿など腎臓病の初期症状が疑われる猫ちゃんではしっかり検査をしてもらい、必要に応じて早めに食餌療法を開始しましょう。

消化器用 

下痢をしやすい子に食べさせたい処方食です。消化器用フードには、低脂肪・高食物繊維・アレルギーを起こしにくいなど、目的によってさまざまなタイプのフードがあります。愛犬・愛猫に合ったフードを与えるようにしましょう。

肝臓病用 

肝臓に負担が少ない成分を含むフードになります。肝臓が弱い犬・猫に食べさせたいフードです。