犬や猫の口の中の環境はヒトとは大きく異なります。そのため犬や猫には虫歯はほとんどありませんが、歯石が非常につきやすくなっています。歯石は歯周病だけでなく心不全や腎臓病などを引き起こす原因になり、ペットの寿命にも影響してしまいます。

そこで、わんちゃん猫ちゃんが元気で長生きできるために、歯石の予防をおすすめいたします。ただし、歯石が付いてしまっている場合には、歯石除去をすることで歯周病の進行を防ぎ、ペットの健康を守ってもらうことが大切です。

アイビーペットクリニックの歯石除去(スケーリング)

概要 完全予約制。朝お預かりをして夕方お迎えの日帰り手術。
方法 全身麻酔(注射+ガス麻酔)下で歯石除去(スケーリング)・キュレッタージ・ポリッシング。
対象 歯石が付いている犬および猫。年齢制限はないが全身麻酔のリスクがある動物では要相談。
費用 お電話もしくは受付にてお気軽にお問い合わせください。
その他 以下のような場合には2,000円~5,000円程度の追加料金が発生します

・抜歯が必要な歯が多い場合、抜歯後に縫合が必要な場合

・麻酔リスクが高く、追加の術前検査や術前・術後の点滴などが必要な場合

・歯周病がひどく、術後に抗生剤の薬が必要な場合

 

歯石が付いていると何が悪い?

  •  歯周病を引き起こす:歯石が付いていると、その周りに炎症を起こし歯周病が引き起こされます。歯周病から歯茎の腫れ、出血、痛みなどが起こるだけでなく、発熱や全身の感染症などを起こしてしまうこともあります。
  •  心不全・腎臓病など命に係わる病気のリスク:歯石や歯周病があると、心不全や腎臓病のリスクが高まると言われています。猫の腎臓病の最も大きなリスクファクターだという報告もあります。
  •  口臭の悪化:歯石があると、ペットの口臭がきつくなってきます。口がくさいことで、スキンシップがとれなくなり、わんちゃん猫ちゃんとの関係が悪化してしまうことさえあります。

無麻酔では歯石は取れないの?

トリミングサロンなどでは「無麻酔歯石除去」を謳い、麻酔無しの歯石除去を行っている施設があります。ただし、無麻酔歯石除去には以下のようなデメリットがあります。

  •  見える歯石は除去できても、歯周病の予防に必要な歯と歯茎の間の歯垢や歯石はきれいにできない
  •  押さえつけて施術するため、血圧の変動による体調不良や、口腔内の傷、出血、歯の破折、顎の骨折などのリスクがある
  •  ポリッシングができないため、施術後に歯石が付きやすくなる

動物歯科の専門機関である「日本小動物歯科研究会」も無麻酔歯石除去の危険性について警告しています。当院でも、美容ではなく病気の治療や予防のための安全な歯石除去のため、全身麻酔によるスケーリングを行っております。

実際の歯石除去の流れ

  1. 全身麻酔:注射麻酔をし、気管挿管を行ってガス麻酔をかける(必要に応じて人工呼吸)
  2. 大きな歯石を割る:歯石分割鉗子で大きな歯石を除去する
  3. 抜歯が必要な歯を抜く:抜歯鉗子で歯周病がひどく抜歯が必要な歯を抜く
  4. スケーラーで歯石を除去:超音波スケーラーで歯の表面の歯石をきれいにする
  5. キュレッタージ:キュレットで歯と歯茎の間の歯垢や歯石、壊死組織を除去
  6. ポリッシング:2種類の研磨剤を使い、歯の表面を磨く。歯石が付きにくくするためには必須の過程
  7. 麻酔から覚醒:麻酔導入から覚醒まで30分~1時間かかります。