全血球計算(CBC)

動物用の血球計算機「セルタック」で行う検査です。血液には赤血球・白血球・血小板の血球と呼ばれる成分があり、セルタックでは血球に関する検査を行います。

白血球数

白血球は体の免疫機能を担う物質です。白血球の中には好中球・リンパ球・好酸球・好塩基球・単球が含まれ、それぞれ少しずつ違った機能を持っていますが、どれも体に入ってきた有害物質を攻撃するために働きます。

白血球が増加する原因

● 感染・炎症
● 自己免疫性疾患
● アレルギー
● 腫瘍など

白血球が減少する病気

● 重度の感染(敗血症)
● ウイルス感染症
● 骨髄疾患など

赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値(PCV)

赤血球は血液の中を流れ、酸素を運搬するための物質です。赤血球の中に含まれるヘモグロビンが酸素をくっつける働きをするので、赤血球数と同時にヘモグロビン濃度も一緒に調べます。また、血液の中の赤血球の割合を調べるのがヘマトクリット値であり、この3つの数値を一緒に測ります。

赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値が増加する原因

● 脱水
● 腎臓腫瘍
● 多血症
● 低酸素を起こす慢性心疾患・慢性呼吸器疾患
● 緊張・興奮
● 犬種(ミニチュアダックスフントなど)など

赤血球数・ヘモグロビン濃度・ヘマトクリット値が減少する原因

● 貧血:溶血性貧血・出血・骨髄疾患など

血小板数

血小板は、体のどこかで出血した際に血餅(かさぶたのもと)を作って血を止めるための止血機能を持つ物質です。

血小板が増加する原因

● 骨髄疾患
● 緊張など

血小板が減少する原因

● 自己免疫性疾患
● ある種の感染症
● 骨髄疾患
● 播種性血管内凝固症候群(はしゅせい けっかんない ぎょうこ しょうこうぐん:DIC)など

血液生化学検査

血液生化学検査は、血液の中にあるさまざまな物質の濃度を測る検査です。フジドライケムという動物用の生化学検査機器で体内の異常を調べます。

血糖値

血糖値は血液の糖分濃度です。血糖は体のエネルギー源であり、高すぎても低すぎても問題になるため、体は血糖値を厳密にコントロールしています。

血糖値が増加する原因

● 糖尿病
● 痛み
● 緊張・興奮など

血糖値が減少する原因

● 栄養不良(特に子犬・子猫)
● 肝不全(肝硬変や肝臓腫瘍など)
● 重度の感染症(敗血症)
● ホルモン疾患
● インスリノーマ
● インスリンの過剰投与など

BUN(血中尿素窒素)

BUNは腎臓の機能を見るための検査です。血液の中にはたんぱく質の老廃物である尿素が蓄積してきます。それがBUNであり、腎臓がしっかり働いているとBUNは尿中に排泄されますので、低いレベルに保たれます。腎臓の機能が落ちてくると排泄能力が落ちるためBUNが上昇します。

BUNが増加する原因

● 慢性腎臓病
● 急性腎臓病
● 重度の脱水
● 中毒
● 消化管内出血
● 心不全
● 高たんぱく食
● 副腎皮質機能低下症など

BUNが減少する原因

● 栄養不良
● 肝不全など

Cre(クレアチニン)

クレアチニンもBUNと同じく腎臓から排泄される物質であり、腎臓機能の指標になります。クレアチニンは主に筋肉から作られる物質ですので、筋肉量によって多少濃度が変わります。

クレアチニンが増加する原因

● 慢性腎臓病
● 急性腎臓病
● 中毒など

クレアチニンが減少する原因

● 削痩(極度の痩せ型)
● 若齢動物

GPT(ALT)

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