脱水の確認方法

わんちゃん・猫ちゃんの体調が何かおかしい時、お家でもできる身体検査がいくつかあります。その一つが脱水のチェック方法。脱水している猫ちゃんの動画を撮ることができましたので、ぜひ参考にしてみてください。

脱水を測る皮膚テントテスト

脱水を一番簡単に調べる方法は皮膚テントテストです。これは皮膚をつまんで元に戻るまでの時間を測ることで、体の中の水和状態(脱水がないかどうか)を調べるための検査です。体に十分な水分があれば、皮膚はすぐに元に戻りますが、脱水していると皮膚の弾性が極端に低下して戻りが悪くなります。

実際にご自身の手の甲の皮膚を引っ張り上げてもらうと、1秒もたたないうちに元に戻ることがわかると思います。高齢の方ややせている人の場合、少し皮膚の戻りが遅くなることがあります。

脱水しているときの動画

ではこちらの動画を見てみてください。

この動画は、慢性腎臓病と口内炎により重度の脱水(10%脱水と判断)を起こした猫ちゃんです。つまみあげた皮膚は元に戻らず、立ったままになっているのがわかると思います。特に慢性腎臓病や口内炎、糖尿病、重度の嘔吐など脱水をしやすい病気ではこのような状態になることがあります。つまみ上げた皮膚が元に戻らない場合には非常に重度の脱水がありますので速やかに動物病院を受診するようにしてください。

脱水が少し改善したときの動画

では、半日入院し静脈点滴した後の動画を見てみてください。

まだ少し戻りが遅いですが、最初の動画に比べるとかなり戻りが良くなっていることがわかると思います。点滴により体の中の水和状態が改善し、皮膚にも水分が増え始めた結果、つまみ上げた皮膚の戻りが良くなったものと思われます。

皮膚テントテストの注意点

皮膚テントテストの結果の評価には少し注意が必要です。

痩せている動物・高齢動物では過大評価になりやすい

皮膚テントテストは、皮膚の戻りを見て脱水を評価しますが、痩せている動物や高齢動物では、脱水していなくても若干皮膚の戻りが遅いことがあります。特に首筋などの皮膚のたるみが大きい場所をつまむと、それらの動物では若干皮膚の戻りが遅いことがあります。

首筋だけでなく、背中や腰などの皮膚もつまんでみて、どの場所でも戻りが遅いのかどうか確認してみてください。

肥満動物では過少評価をしやすい

一方、肥満動物では皮下脂肪が多いため多少脱水していても皮膚の戻りが比較的早いことが多いです。肥満動物では脱水していても脱水していないと評価してしまうことがありますので、鼻先や歯茎の乾燥、目の落ちくぼみなど、その他の脱水の指標も確認してみましょう。

まとめ

家でできる簡単な身体検査にはいくつかありますが、脱水を測る皮膚テントテストは誰でも気軽に行える知っておくと便利な身体検査です。ただし、皮膚テントテストの結果は個体差が大きめなので元気な普段の状態もチェックしておき、調子が悪い時に普段と比べて戻りが悪いかどうかをみれるようにしておけるといいですね!

特に脱水を起こしやすい子犬や子猫、さらには高齢の動物では定期的にチェックしてみてくださいね。

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