フィラリアは心臓に住む細長い虫です。蚊に刺されることでフィラリアの虫が犬の体内に入ってしまい、犬の体で成長して心臓に棲み付きます。フィラリアが寄生すると、心臓に慢性的に負担をかけて心不全を引き起こしたり、心臓の便に絡みついて突然死の原因になってしまったりします。

フィラリアに関して詳しい話を知りたい方はこちらのページを参考にしてみてください。

 

Q:フィラリアの予防はどうしたらいいの?

A:フィラリアは予防薬を使うことで100%予防することが可能です。現在当院で使用しているのは、

  • 飲み薬
  • 注射薬:プロハート12
  • スポットオン製剤(背中に垂らす薬)

があります。それぞれにメリット、デメリットがありますので、どの薬を使うのか相談してください。

 

Q:フィラリアの予防時期はいつからいつまで?

A:飲み薬とスポットオンタイプのお薬は1か月に1回必要になります。当院では5月末~12月末までの8カ月を行ってもらいます。根拠に関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。

注射の予防薬は12か月効果があるため、いつ打つこともできます。動物病院が込み合う春先でなくても打つことができますので、ぜひご検討ください。

 

Q:フィラリア予防薬を飲ませるために検査が必要なのはなぜ?

A:フィラリア予防薬は、蚊に刺されて入ってきたフィラリアの幼虫を殺すことでフィラリアの感染を予防します。フィラリアに感染している犬の体内には、フィラリアの成虫が産んだミクロフィラリアと呼ばれる子虫が大量に存在します。

このミクロフィラリアも、フィラリア予防薬によって死んでしまいますが、ミクロフィラリアが一気に大量に死んだ場合に、ショックを引き起こすことがあり、かなり危険です。

そのため、動物病院では必ずフィラリア予防薬を飲ませる前に検査をしてフィラリア感染の有無をチェックします。薬の処方のためには必ず検査が必要になります。

万が一フィラリアに感染してしまっている場合には、ショック予防のお薬とショックが起きにくい薬を使って今後の感染の予防をします。

 

Q:フィラリアの検査はどのようにするの?

A:フィラリアの検査は、採血をして検査キットによって検査を行います。この検査キットは、血液中にフィラリアの成虫の成分(抗原)がないかどうかを調べるものです。

以前はキットを使わず顕微鏡でミクロフィラリアがいないかどうかを見るミクロフィラリアチェックを行っておりましたが、オカルト感染と言われるミクロフィラリアが見られないフィラリア感染症もあるため、確実に検査ができるキットを使った抗原検査をしております。

採血をした時に一緒に健康チェック(貧血・肝臓・腎臓などのチェック)をすることもできます。

Q:猫もフィラリア予防は必要?

A:猫では犬と比べてフィラリアに感染しにくいため、室内飼いの猫では予防の必要性は高くはありませんが、外に行く猫の場合にはフィラリア予防をすることをおすすめします。

猫の突然死の原因にフィラリア感染がかかわっていると考えられる例が複数報告されています。猫では検査は必要ありませんので、背中に垂らすスポットオンタイプのお薬で予防をしておきましょう。