平成最後の?狂犬病予防接種がスタート!よくある質問をまとめてみました

3月に入り、寒い日が続いていましたが、徐々に気温も上がって春めいてきました。今週中にもサクラの開花予想が出ていますね。

この季節になると、動物病院は徐々に繁忙期を迎えます。犬の飼い主さんならご存知の、狂犬病予防接種やフィラリア検査の時期となります。当院でもすでに数件、平成31年度の狂犬病予防接種を行っておりますが、狂犬病予防接種についてよくある質問についてまとめてみました。

1.狂犬病予防接種はいつから打てるの?
⇒ いつでも可能。3月後半~4月前半がおすすめ

狂犬病予防接種は、いつでも接種は可能ですが、その年度中に毎年1度打つことが義務付けられています。狂犬病予防法では、3月2日以降の接種で次年度の接種(※)と認められていますので、毎年接種している方は、3月2日以降で接種が可能となります。

ただし、狂犬病予防接種の際に配布する済票は3月中旬頃に病院に届くことが多いため、3月後半に済票が届いているかを動物病院に確認してから予防接種に行かれることをおすすめしています。すでに愛犬の登録が済んでいる場合には、自治体から狂犬病接種の案内のおはがきが届きますので、それが届いてから動物病院を受診してください。4月後半~5月は動物病院が1年で最も込み合う時期ですので、比較的ゆったり診察のできる3月後半~4月前半のご来院がおすすめです。

※ 例えば平成31年3月1日に狂犬病予防接種を受けた場合には、その接種は平成30年度分となり、平成31年度にまた摂取する必要があります。一方、平成31年3月2日に実施した狂犬病予防接種は、平成31年度分と認められます

2.子犬の狂犬病予防接種はどうしたらいい?
⇒ 混合ワクチンが終わってから打ちましょう

狂犬病予防接種は、生後90日以上のすべての犬に受けさせることが、飼い主さんに義務付けられています。

ただし、90日になったらすぐに打たないといけないというわけではないので、まずは混合ワクチンなど必要性の高い予防接種を受けていただき、その後狂犬病のワクチンを打つようにしましょう。

当院では、狂犬病予防接種をしていただければ、そのまま飼い主登録(登録料3000円が必要)も行うことができますので、飼い主さんが市役所などに行く必要はありません。

3.狂犬病予防接種に必要なものは?
⇒ 自治体からのハガキをご持参ください(登録がない場合には必要なし)

すでに飼い主登録がお済みの方は、岐阜市や岐南町など各自治体から届いたおはがきをご持参ください。狂犬病予防接種が初めてである場合には、おはがきはありませんので、そのままお越しください。

4.「狂犬病予防注射のお知らせ」のハガキを紛失してしまったらどうしたらいい?
⇒ 当院までご連絡の上、来院ください(再発行は必要ありません)

もし、自治体から届いたおはがきを紛失してしまった場合には、一度当院へご連絡ください。当院から各自治体へ登録番号などが確認できれば、おはがき無しで予防接種を打つことができます。

保健所が閉まっている土日祝日や午後5時以降には確認ができませんので、おはがきがない場合には接種できないケースもあります。おはがきを紛失した場合には、再発行などは必要ありませんが、必ず一度ご連絡をしたうえで、ご来院いただけるようお願いいたします。

5.フィラリア検査や混合ワクチンなどとは一緒にできるの?
⇒ フィラリア検査はOK。混合ワクチンはNG

狂犬病予防接種とフィラリア検査は、同時に行うことができます。時期がかぶっていることもあり、半数以上の飼い主様が、フィラリア検査と狂犬病予防接種を同時にされています。フィラリア予防薬やノミダニ予防薬なども同時にお渡しすることは可能です。

一方、混合ワクチンと狂犬病予防接種は同時に実施することはできません(同時に行う動物病院もあるようですが、ワクチンの注意書きには「他のワクチンと同時接種は避けること」との記載があります)。ワクチンアレルギーなどのリスクが高くなりますので、同時接種はおすすめできません。

狂犬病予防接種→混合ワクチンの場合は1週間以上、混合ワクチン→狂犬病ワクチンの場合は4週間以上の間隔をあけることが理想です(どうしてもお急ぎの方はご相談ください)。

6.愛犬が体調不良の場合には?
⇒ 体調が良い時にご来院ください。重い病気の場合には猶予も可能

下痢や嘔吐、食欲不振などの体調不良時には副作用の可能性が高くなりますので、狂犬病予防接種はできません。体調が良い時にお越しください。また、体調不良が続く場合には、大きな病気が隠れている可能性もあるので、まずはしっかり原因を検査していくことが必要になります。

重度の心不全や腎不全、免疫疾患など、狂犬病予防接種によって病気が悪化する恐れがあったり負担が強いと判断した場合には、1年間有効の「猶予証明」をお出しすることは可能です。重い病気を持つ犬を飼われている方は、当院までご相談ください。

ただし、飼い主様の意向で「狂犬病予防接種をしたくない」とか、軽度の病気では猶予証明はお出しすることはできませんので、ご理解のほどよろしくお願いします。

7.狂犬病予防接種にはいくらかかる?
⇒ 狂犬病予防接種と済票の発行で3,650円(税込み)。登録が必要な場合には+3,000円(税込み)

当院で狂犬病予防接種を実施する場合、診察料や再診料などは必要なく、注射と済票発行で税込み3,650円となります(身体検査や体調相談なども含まれます)。初めての狂犬病接種など、登録が必要になる場合には税込み3,000円が別途必要になります。

8.岐阜市以外に住んでいるけど、狂犬病は打ってもらえる?
⇒ 岐阜市以外でも接種できます。自治体からのハガキをご持参ください。

昨年も各務原市や岐南町、笠松町、山県市、大垣市など岐阜市以外にお住まいの方の狂犬病予防接種を行いましたが、岐阜県内であればどちらにお住まいの方でも狂犬病予防接種及び済票発行、登録更新は可能です。お住まいの自治体からのおはがきを持参のうえ、ご来院ください。費用も上記の通りで変わりはありません。

岐阜県外にお住いの方の場合、狂犬病予防接種は可能ですが、済票の発行や登録などを行うことはできません。岐阜県外の住所の方で当院で狂犬病予防接種をした場合には、予防接種の証明書(済証)を発行しますので、お住まいの自治体の保健所などに済証を提出の上、登録や済票の発行をしてもらってください。提出先は各自治体にご確認お願いいたします。

9.近くに引っ越してきたんだけど、住所の変更はできる?
⇒ 狂犬病予防接種および登録変更できます。ハガキがあればお持ちください。

他の自治体から岐阜県内に引っ越してこられた方は、自治体からの「狂犬病予防接種のお知らせ」のハガキをご持参いただければ、狂犬病予防接種及び住所変更は可能です。追加費用は必要ありません。ハガキの紛失など、ハガキが手元にない場合には、一度当院までご連絡ください。

狂犬病予防接種時以外の登録住所変更はできませんので、その場合には各自治体にお問い合わせください。

10.狂犬病予防接種って本当に安全?
⇒ 安全性は高いですが、副作用もあります

狂犬病予防接種などワクチンには、副作用がゼロの物はありません。幸い、当院では狂犬病予防接種による重い副作用は経験していませんが、毎年、全国で狂犬病予防接種の後に数例の死亡報告があるのは事実です。

狂犬病予防接種の副作用以外に、ワクチン接種時の強いストレスやもともと持っていた持病の悪化など、狂犬病ワクチンの直接の影響ではなく、たまたまタイミングが重なったという死亡報告もあるようで、実際にどれくらい副作用があるのかは不明です。

集合注射の場合には、知らない犬がたくさんいたり、普段慣れていない場所でのワクチン接種など、ストレスがかかりやすく、副作用のリスクも高くなる可能性はあります。ご心配な方は動物病院で狂犬病接種を受けられることをおすすめいたします。

11.狂犬病予防接種に予約は必要?
⇒ 予約は必要ありませんが、予約は可能です

当院は完全予約制の動物病院ではないため、狂犬病予防接種のための予約は必要ありません。ただし、予約優先制を取り入れており、狂犬病予防接種の予約は可能ですので待ち時間が気になる方は事前に予約を取っていただくことをおすすめいたします。予約の方法は

  • 当院受付窓口での直接予約(診察時間中のみ)
  • 電話(058-208-2778)による予約(火曜・祝日を除く9:00~19:00)
  • オンラインによる予約(24時間受付・7日前から3時間前まで可能)

も可能です。スマホやパソコンなどをお持ちの方は、オンライン予約がおすすめです。

12.集合注射と病院注射の違いは?
⇒身体検査をしっかり行いアフターフォローもできます

狂犬病予防接種は、集合注射でも病院でも接種することができます。体調に気になることがないわんちゃんであれば、特にどちらで受けられても問題はありません。

集合注射で狂犬病予防接種を行う場合には簡単な問診と視診をし、問題なさそうであれば注射を打つというスタイルです。一方、病院で狂犬病接種を行う場合には、問診や視診だけでなく、聴診や触診などの身体検査をしっかり行い、注射を打ちます。必要があれば、検査をして問題がないか確かめることもできます。また、注射を打って調子を崩してしまった場合にも、アフターフォローが可能です。

病気の治療を受けている場合や体調が気になる場合、高齢のわんちゃんなどでは病院接種がおすすめです。

当院では、狂犬病予防接種には集合注射の代金に税込み500円プラスでいただいています(済票代込みで税込み3650円になります)。狂犬病予防接種のみであれば再診料や診察料は必要ありません。フィラリアの検査や定期検診など再診料が必要なことと一緒に狂犬病予防接種を受けられる場合には、プラス500円は必要なく、狂犬病予防接種代金は3150円となりますので、フィラリア検査と一緒に受けられることをおすすめいたします。

12.新年号の狂犬病予防接種の済票が欲しい
⇒ 平成31年度は新年号の済票はないようです

2019年4月30日で平成が終わり、年5月1日より新年号が始まりますが、5月1日以降に狂犬病予防接種を受けても新年号の済票は発行されないようです(すでに平静31年度の済票が大量に届いており、年号が変わったら済票が変わるという連絡はありません)。

年号が変わるのを待っても、今年は新しい年号の済票は発行されない予定です。2020年度には新年号の済票になりますので、今年は平成最後の済票を受け取って、大切に保管しておくようにしてくださいね。

13.狂犬病予防接種を受けた後の注意点は?
⇒ 通常の生活でかまいませんが、無理をさせないようにしてください

狂犬病予防接種の後は、激しい運動やシャンプーなど体に負担のかかることは控えていただくようお願いいたします。通常の散歩は行っていただいて構いません。

トリミングなどの強いストレスがかかることは、最低でも2-3日、できれば1週間程度間を開けてからにしていただくことをおすすめいたします。

14.狂犬病を受けさせないで起こるデメリットとは?
⇒ 罰則を受ける可能性とご近所トラブルのリスク

狂犬病予防法では、以下のような規定を設けており、違反した者には罰金などの罰則が規定されています。

第4条 犬の所有者は、犬を取得した日(生後90日以内の犬を取得した場合にあっては、生後90日を経過した日)から30日以内に、厚生労働省令の定めるところにより、その犬の所在地を管轄する市町村長(特別区にあっては、区長。以下同じ。)を経て犬の登録を申請しなければならない。ただし、この条の規定により登録を受けた犬については、この限りでない。

第5条 犬の所有者(所有者以外の者が管理する場合には、その者。以下同じ。)は、その犬について、厚生労働省令の定めるところにより、狂犬病の予防注射を毎年1回受けさせなければならない。

また、もし愛犬が散歩中や来客中に人を噛んでしまった場合には、狂犬病予防接種を受けていないと、大きなトラブルになるケースがあります。運悪く犬嫌いの人に接触してしまった場合には、ちょっと当たっただけでも大きな問題になってしまうこともあります。

狂犬病予防法に基づく罰則を受けるケースは、かなり稀ではありますが、ご近所トラブルになってしまった方は、何度かみています。法律で決まっていることであり、狂犬病予防接種を受けていない場合のトラブルは、飼い主さん側の非が大きくなります。トラブルなく愛犬との生活を楽しむためにも、毎年狂犬病予防接種を受けるようにしてください。

 

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