4月28日きずなのじかん「ペットの肥満を予防しよう☆」
こんにちは、看護士の金森です♪
第11回きずなのじかんには、2組3名の飼い主様とわんちゃん1頭(チワワ)、猫ちゃん1頭(mix)がいらっしゃいました。
ご参加ありがとうございました!
週替わりイベント「ペットの肥満を予防しよう☆」
肥満は身体のいたるところに負担をかけるため、いろいろな病気にかかるリスクが高くなります。
イベントの当日は、肥満のチェック・予防方法のほか、当院で実施しているダイエットチャレンジ企画についてご説明いたしました✨
肥満をチェックしてみよう!
まずは、おうちのわんちゃん・猫ちゃんが肥満かどうかチェックしていきましょう。
以下のチェックシートは採点式になっております。
項目に当てはまるものは3点、当てはまらない場合は0点、わからない場合は1点をつけて、合計の点数を出してみましょう!
点数の結果は以下の通りです☆
0~6点:肥満の心配はなさそうです
毎日の生活で予防に努めましょう!
7~14点:肥満の予備軍
今のところ肥満ではなさそうです。
様子の変化が無いか、よく観察しましょう。
15~19点:肥満の疑いがあります
今は肥満ではない場合でも、今後肥満になる可能性がありますので生活を見直してみましょう。
20~36点:肥満の可能性が高いです
家族以外の方や動物病院で肥満を指摘されたことはありませんか?
早めに動物病院へ受診しましょう。
飼主様にチェックシートを書いてもらっている間、チワワのモモちゃんは何やら得意げな表情です(笑)
チェックシートはあくまで目安ですので、気になることがある場合は早めにご相談くださいね✨
肥満が引き起こす病気やリスクって?
肥満は身体のいたるところに負担をかけるため、いろいろな病気になります。
肥満になることで、どのような病気・リスクの心配があるのか紹介いたします!
糖尿病
肥満になると、血糖値を下げるインスリンの働きを弱めます。
それにより血液中の糖が多くなり、様々な障害を引き起こします。
心臓病
体重が増えるほど体内に血液を送る量は多くなります。
しかし、心臓の大きさは変わらないので、結果心臓の負担が増えることにつながります。
尿路疾患
肥満になると運動量が減ることで、飲水量やトイレに行く回数が少なくなり、
尿が凝縮され細菌や結石を発生しやすい環境になります。
また、内臓脂肪が増えると尿路を圧迫し、尿の通過を妨げる可能性があります。
関節炎・椎間板ヘルニア
肥満によって足腰の負担が大きくなると、骨や関節の病気を引き起こしたり、
悪化させる原因になります。
呼吸器疾患
首周りに脂肪がつくと、気道を圧迫し呼吸がしづらくなります。
咳やいびきの原因になったり、体温を下げることが難しくなり熱中症にかかりやすくなる恐れもあります。
肝リピドーシス(脂肪肝)
肝臓に脂肪が過剰に蓄積することで肝機能障害を起こす病気です。
肥満体型のわんちゃんや猫ちゃんが食欲不振になったり、数日間絶食したりすると起きてしまいます。
食欲減退や嘔吐下痢、黄疸などの症状があげられ、肥満犬や肥満猫では肝リピドーシスのリスクが非常に高いです。
麻酔のリスクが高くなる
麻酔薬の量は体重に比例するので、肥満の子は麻酔の量が多くなります。
さらに脂肪が多いと麻酔が残りやすくなり、麻酔から覚めるまでの時間も長くかかるなど、麻酔のコントロールが難しくなります。
寿命が短くなる
肥満になると上記のような病気にかかりやすく、常にわんちゃん・猫ちゃんの体に負担をかけてしまうことにつながり、寿命を短くしてしまいます。
愛犬・愛猫ちゃんの長生きのためにも、肥満をしっかり予防しましょう☆
肥満の原因を知ろう!
犬の肥満の原因としては、主に以下のようなものが考えられます。
ごはんの与えすぎ
運動量があまり多くないのに、市販フードのパッケージに表示されている給与量通りに与えていませんか?給与通りに与える場合は、毎日のお散歩など適度な運動を取り入れましょう!
毎日の運動が難しい場合やフードの給与量がわからない場合がお気軽にご相談くださいね✨
また、目分量でフードを量るのもごはんの与えすぎにつながります。
計量カップやキッチンスケール(はかり)などを使って、決められた量を与えましょう。
おやつの与えすぎ
愛犬、愛猫ちゃんには喜ぶ顔がみたくて、ついついおやつを与えちゃいますよね。
しかし、おやつはカロリーが高いので与えすぎは禁物です。
少ししか与えてなくても、わんちゃん・猫ちゃんにとってはかなりのカロリーを摂取したことになります。
以下の画像では犬や猫の食べたものを成人男性に置き換えたものを表しています。
1回分の量では気にならなくても、私たちが間食にごはん1杯や唐揚げ2個を毎日の習慣で食べている、
と考えるとカロリーの摂取量が多いことが実感できますね。
おやつは1日のカロリーの10%以内におさえ、あげた分だけ食事を減らさないと太ってしまいます。
いつものフードにプラスおやつを与えるのではなく、
与えているフードの一部をおやつの代わりに与えることをおすすめします☆
人の食事を与えている
人の食事はカロリーが高いことが多いので、与えすぎると肥満に繋がります。
また、わんちゃん・猫ちゃんにとっては身体によくないものもありますので、
どうしても与えたい場合は動物病院にご相談くださいね。
避妊・去勢による肥満
避妊・去勢をすると、性ホルモン分泌量が減ることで基礎代謝が低下し、
1 日あたりのエネルギー要求量が避妊・去勢をしていない犬に比べ25%減少します。
それに反して食欲は増進するため、太りやすくなるのです。
去勢・避妊後はこれまで与えていたフードから、去勢・避妊後用のカロリーの低いフードに変えてあげましょう!
運動不足による肥満
慢性的な運動不足だと、余ったエネルギーが脂肪に変換されます。
また、一度太ってしまうと散歩がしんどくなりますので、さらに運動をしなくなるという悪循環が
生まれやすくなります。
あてはまる項目はありましたか?
肥満になる原因を知って、わんちゃん・猫ちゃんの生活環境を見直してあげましょう✨
フードの適正な量が分からない場合や、ペットに合ったフードが知りたい方はお気軽に当院までお尋ねくださいね。
ダイエットチャレンジ実施中☆
当院ではペットフードの大手「ロイヤルカナン」さんが主宰するダイエットチャレンジに協力し、
ペットの肥満改善キャンペーンを開催中です。
愛犬・愛猫がぽっちゃりしてきているという飼い主様は参加特典もありますので、
ぜひダイエットチャレンジにご参加くださいね✨
詳しくは以下の記事をご覧ください。
次回のきずなのじかんは?
次回のきずなのじかんは、5月12日「【パピー教室】フラワー肉球アートを作ろう!」を行います♪
母の日にちなんでわんちゃん、猫ちゃんの足型をつかったカーネーションの肉球アートを一緒に作ってみませんか?
当日は絵具などを使用しますので、参加される場合は汚れてもいい服装でご来院くださいね✨
ご参加お待ちしております!