スタッフ向けシャンプーセミナーを行いました
お久しぶりです。院長の後藤です。ここ最近、ブログの更新ができておらず申し訳ありません。
昨日はQIXという企業の方にスタッフ向けのシャンプーセミナーを開催してもらいましたので、少しご報告させていただきます。
当院では、年に数回、企業の方にお願いして院内セミナー(勉強会)を実施していますが、今回は初めてZoomを使ったオンライン院内セミナーとなりました!
オンラインセミナーでは、企業の方に出向いてもらうことなく院内セミナーをやっていただけるのでとてもありがたいですね。こちらもカメラ機能をオンにしていますので、しっかり真面目にセミナーを受けることができます(笑)
テーマは「動物のスキンケアとシャンプー」
以下のデータはペット保険の最大手「アニコム」さんが発表している2019年の病気別の保険金請求の割合です。
https://www.anicom-page.com/hakusho/
これを見てもらえばわかりますが、皮膚の病気は犬でも猫でもとても多い病気です。その皮膚の病気の治療や予防に大切なのが、シャンプーを含めたスキンケアとなります。
皮膚病の治療や予防に大切なスキンケア
皮膚疾患の治療には、内服薬が必要となるケースは多いですが、それだけでなく皮膚病の治療や予防に大切なのがスキンケアです。動物のスキンケアに対する考え方はここ10年くらいで大きく変わってきました。
皮膚疾患に対するスキンケアの重要性
以前は、皮膚の感染症があればその菌に対する抗菌薬や抗生物質を、かゆみや炎症があればステロイド剤などの抗炎症薬を内服薬として使い、その補助として抗菌シャンプーを使うというのが一般的でした。
最近では、皮膚のコンディションと整えることの重要性がわかってきて、サプリメントや食事、保湿剤などが数多く出てきています。これらのスキンケアが発達することにより、皮膚病のコントロールがとてもしやすくなってきています。
また、アトピーやアレルギーに対する治療の考え方も大きく変わり、アトピーの痒みを押させるお薬の選択肢も増えてきました。
シャンプー療法はスキンケアの大きな武器
今回のテーマで最も力を入れてお話しいただいたのが、シャンプーや薬浴です。
シャンプーは汚れを洗い流して皮膚や被毛をきれいにするだけのものではありません。その皮膚のコンディションに合わせて使うことで以下のような効果を期待できます。
- 細菌性皮膚炎に対する抗菌
- べたつきの強い皮膚(脂漏症)の皮脂を適切に落とす
- 乾燥肌に対する保湿
- アトピー性皮膚炎などに有効なバリア機能の回復
これらの効果を得るためには、皮膚の状態を把握して、適切なシャンプーを使用することが必要となります。また、シャンプーだけでなく、クレンジング剤や保湿剤、入浴剤なども併用するという考え方も今回の勉強会で知ることができました。
院内シャンプー(薬浴)をスタートします
皮膚病の患者さんも増えて来て、薬だけでは完治できなかったり、完治してもすぐに再発してしまうようなわんちゃんもいるため、アイビーペットクリニックでは、院内シャンプー(薬浴)をスタートすることとなりました。
院内シャンプーは本格的には8月よりスタートします。明日(7月22日)には高濃度炭酸泉とマイクロバブルも導入しますので、併せてそちらのご案内もさせていただきます。
明日も別の企業さんに院内セミナーをしていただく予定となっておりますし、今後飼い主さん向けのご自宅シャンプー療法のセミナーの開催も予定しております。皮膚病の一歩進んだ治療を飼い主さんと一緒に考えられるよう、スタッフ一同勉強の夏となってますので、気になることがあればお気軽にご相談くださいね。