FIPの治療(レムデシビル注射および経口GS441524)を始めました

先日、猫のFIP治療薬(レムデシビル注射薬および経口GS441524製剤)を導入しました。

猫伝染性腹膜炎(FIP)は数年前までは不治の病と言われていた、猫の感染症であり、発症するとほぼ100%の猫が数か月以内に亡くなってしまう怖い病気でした。抗炎症薬などを使って数週間~数か月いい状態を継続するのがやっとであり、猫の飼い主様及び我々にとって非常に怖い病気でした。

しかし、2018年に抗ウイルス薬によるFIP治療の報告が初めて出て以来、薬によるFIP治療のデータが多く出てくるようになりました。ただし、日本で手に入れることのできる抗ウイルス薬は、特許侵害を行っている可能性が高く成分も不明な中国製の薬(MUTIAN)のみで安全面・倫理面で使用が制限されておりました。

まだ日本国内で流通している薬はありませんが、やっと最近になって、海外で製造されたFIPに対する抗ウイルス薬(レムデシビル注射薬および経口GS441524製剤)を輸入することが可能となり、いくつかの論文を読んだうえ、当院でもそれらの薬を用いた治療を開始いたしました。

くわしくはこちらのページを参考にしてください。

7月18日時点で2頭の猫ちゃんの治療を開始しており、2頭とも状態の大幅な改善および検査数値の良化を確認しております。まだまだ手に入れることのできる薬の数は限られており、治療できる猫ちゃんも限られておりますが、もしFIPで困られている飼い主様がおられれば、一度ご相談ください。

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