子犬・子猫をお迎えしたら
子犬をお迎えしたら
元気いっぱいな子犬ちゃんでも環境の変化によりストレスを感じることがあります。
体調に変化がなければお迎えして1週間ほどはお家でゆっくり過ごしましょう。
お家に慣れてきたら動物病院へ
「体重チェック」や「身体検査」などで体格や成長に問題がないか確認します。
体調に問題がなければワクチンプログラムを進めていきましょう。
生活環境
子犬の時期にはサークルに入る習慣を作るために基本的な生活はサークルの中で行います。
お家に慣れてきたら少しずつサークルの外に出る時間を作り、一緒に遊んでコミュニケーションを取りましょう。
好奇心旺盛な子犬ちゃんは届く場所にあるもの(スリッパ・子供のおもちゃ・人の食べ物など)は何でも口にし、誤食へ繋がることがあります。
わんちゃんの届く場所に嚙まれて困る物や飲み込んでしまう大きさの物は置かないように注意しましょう。
フード
2~3ヶ月
歯がしっかり生えそろうまではふやかしたフードを1日3~4回に分けて与えます。
ショップやブリーダーさんで食べていたものがわかる場合は同じものを与えるようにしましょう。
週に1度は体重を測り、体重の増加に合わせてフードの量も少しずつ増やしていってください。
(子犬用の総合栄養食にミルクを追加する必要はありません。)
4~5ヶ月
歯が生えそろったら少しずつふやかす時間を短くし、カリカリのフードが食べられるように切り替えていきます。
下痢・嘔吐をしないか確認しながら2週間ほどかけて少しずつ固くしていってください。
6~9ヶ月
飼い主さんのお仕事の都合などで1日3回フードを与えることが大変な場合は食餌の回数を1日2回に減らしていきます。
1日3回与えることができる場合は無理に回数を減らす必要はありません。
※1回目朝・2回目夕方・3回目夜など生活リズムに合わせて与える時間を変更しても問題ありません。
10~12ヶ月
成犬用や去勢・避妊用のフードに切り替えていきます。
元のフード8:新しいフード2の割合から始め、少しずつ新しいフードの割合を増やしていきます。
新しいフードによって下痢・嘔吐などの症状が出ることがあります。体調に変化があった場合は切り替えを一旦ストップし、体調が元に戻ってから再開してください。
1歳までのスケジュール
混合ワクチン
1回目:2ヶ月
2回目:3ヶ月
3回目:4ヶ月
初年度のワクチンは複数回必要になります。
お迎えした月齢によっては1回目・2回目のワクチンが接種済みの場合がございますのでショップやブリーダーさんにご確認ください。
2年目以降は1年に1回の接種が必要になります。わんちゃんを感染症から守るためにも毎年接種しましょう。
ワクチンの種類に関しては予防関係のページをご覧ください
ワクチン接種後副反応が出ることがあります。子犬ちゃんのワクチン接種は接種後に様子が見られる日の午前中がおすすめです。
(主な症状:顔面の腫脹、皮膚のかゆみ、接種部位の痛み、嘔吐、下痢、発熱、元気消失、呼吸困難、虚脱)
狂犬病ワクチン
生後91日以降のすべてのわんちゃんに対して1年に1回の狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。
(市町村への登録は当院で手続きできます。)
「お散歩に行かない」「外に出ない」わんちゃんも必ず接種が必要です。
早めにワクチンプログラムを終わらせたい方
2回目混合ワクチン接種後3週間以降
病気の予防を優先したい方
3回目混合ワクチン接種後3週間以降
フィラリア・ノミ・マダニ予防
生後2ヶ月頃から予防薬を使用できるようになります。
予防期間中は毎月1回お薬を服用するか背中に薬剤を垂らすことで1ヶ月間予防ができます。
4月~12月の間は予防をしましょう。
フィラリア
蚊が媒介する内部寄生虫です。
①フィラリアに感染した犬の血液を蚊が吸血することで蚊の体内にミクロフィラリア(L1)が侵入します。
②蚊の体内でミクロフィラリアは成長し、感染能力のあるミクロフィラリア(L3)に成長します。成長したミクロフィラリアは蚊が吸血する際に犬へ感染し、体内を移動しながら成長します。
③心臓や肺動脈までたどり着く頃には成虫に成長し血液中にミクロフィラリアを産むことで全身の血液中にミクロフィラリアがまわります。
当院では4月~12月までの9ヶ月間の予防をおすすめしています。
ノミ・マダニ
ノミ・マダニの寄生によってアレルギー性皮膚炎を起こしたり、病原体を媒介し感染症を引き起こすことがあります。
感染症によっては命に関わることもあるため定期的な予防がおすすめです。
避妊去勢手術
生後5ヶ月以降から避妊・去勢手術ができます
女の子
避妊手術の最も大きなメリットは病気の予防です。
乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・卵巣嚢腫などの病気を予防することができます。
また、発情によるストレス軽減・同居犬がいる場合妊娠の予防にも繋がります。
男の子
成犬になる前に手術を行うことでマーキングやマウンティングなどの行動が出づらくなります。
生殖器関連の病気の予防効果もあり、攻撃的な性格の場合多少落ち着くとも言われています。
避妊・去勢手術について詳しくはこちらのページをご覧ください。
子猫をお迎えしたら
元気いっぱいな子猫ちゃんでも環境の変化によりストレスを感じることがあります。
体調に変化がなければお迎えして1週間ほどはお家でゆっくり過ごしましょう。
お家に慣れてきたら動物病院へ
「体重チェック」や「身体検査」などで体格や成長に問題がないか確認します。
体調に問題がなければワクチンプログラムを進めていきましょう。
生活環境
子猫ちゃんの時期はいたずらや事故を防止するために目を離す時にはサークルを使用しましょう。
猫ちゃんは縦の動きを好むので、ジャンプしたり登ったりできる2段タイプがおすすめです。
隠れることができるスペースや爪とぎなども一緒に用意しておきましょう。
トイレの個数は頭数+1個必要です。汚れている、使用済みのトイレは使いたがらず、粗相などの原因にもなります。
病院への移動用に使用するキャリーは普段猫ちゃんが過ごしている場所のそばに置いておくと慣れてくれやすくなります。
フード
2~3ヶ月
歯がしっかり生えそろうまではふやかしたフードを1日3~4回に分けて与えます。
ショップやブリーダーさんで食べていたものがわかる場合は同じものを与えるようにしましょう。
週に1度は体重を測り、体重の増加に合わせてフードの量も少しずつ増やしていってください。
(子猫用の総合栄養食にミルクを追加する必要はありません。)
4~5ヶ月
歯が生えそろったら少しずつふやかす時間を短くし、カリカリのフードが食べられるように切り替えていきます。
下痢・嘔吐をしないか確認しながら2週間ほどかけて少しずつ固くしていってください。
6~9ヶ月
飼い主さんのお仕事の都合などで1日3回フードを与えることが大変な場合は食餌の回数を1日2回に減らしていきます。
1日3回でも問題なく与えることができれば無理に回数を減らす必要はありません。
※1回目朝・2回目夕方・3回目夜など生活リズムに合わせて与える時間を変更しても問題ありません。
10~12ヶ月
成猫用や去勢・避妊用のフードに切り替えていきます。
元のフード8:新しいフード2の割合から始め、少しずつ新しいフードの割合を増やしていきます。
新しいフードによって下痢・嘔吐などの症状が出ることがあります。体調に変化があった場合は切り替えを一旦ストップし、体調が元に戻ってから再開してください。
1歳までのスケジュール
混合ワクチン
1回目:2ヶ月
2回目:3ヶ月
3回目:4ヶ月
初年度のワクチンは複数回必要になります。
お迎えした月齢によっては1回目・2回目のワクチンが接種済みの場合がございますのでショップやブリーダーさんにご確認ください。
外に出ない猫ちゃんも飼い主さんの手や服に付いたウイルスから感染する可能性があります。
猫ちゃんを感染症から守るために毎年のワクチン接種をお願いします。
ワクチンの種類に関しては予防関係のページをご覧ください
ワクチン接種後副反応が出ることがあります。子猫ちゃんのワクチン接種は接種後に様子が見られる日の午前中がおすすめです。
(主な症状:皮膚のかゆみ、接種部位の痛み、嘔吐、下痢、発熱、元気消失、呼吸困難、虚脱)
フィラリア・ノミ・マダニ予防
生後2ヶ月頃から予防薬を使用できるようになります。
予防期間中は毎月1回背中に薬剤を垂らすことで1ヶ月間予防ができます。
4月~12月の間は予防をしましょう。
フィラリア
蚊が媒介する内部寄生虫です。
わんちゃんで有名な感染症ですが猫ちゃんも感染のリスクがあります。
また、猫ちゃんのフィラリア症は検査が難しく調べることができません。突然死の原因になるとも言われています。
蚊は室内にも入ってくるので室内飼いの猫ちゃんも予防が必要です。
ノミ・マダニ
ノミ・マダニの寄生によってアレルギー性皮膚炎を起こしたり、病原体を媒介し感染症を引き起こすことがあります。
感染症によっては命に関わることもあるため定期的な予防がおすすめです。
外に出ることがある猫ちゃんは必ず予防しておきましょう。
避妊去勢手術
生後5ヶ月以降から避妊・去勢手術ができます
女の子
発情中の鳴き声や行動によって猫ちゃんと飼い主さんのお互いにストレスがかかったり、発情のストレスによって食欲が低下してしまう猫ちゃんもいます。
また、避妊手術をすることで病気の予防にも繋がります。
男の子
発情によりストレスがかかったり、周りに発情している雌猫ちゃんがいると家出をしてしまうリスクもあります。
尿スプレーによるマーキングも癖付く前に去勢手術を行うことで抑制することもできます。
避妊・去勢手術について詳しくはこちらのページをご覧ください。
子猫を保護したら
近くに母猫がいそうな場合は手を出さないでください。子猫に人の匂いが付くことで母猫の育児放棄に繋がります。
子猫を保護したら動物病院で健康状態の確認や月齢の確認をしましょう。
野良猫ちゃんはウイルスに感染していたり、ノミ・マダニが寄生していることがあります。
野良猫ちゃんに触れた手でお家の猫ちゃん・わんちゃんに触れないよう注意してください。
感染症チェック
保護された猫ちゃんや野良猫ちゃんが出産した猫ちゃんはエイズ・白血病(FIV・FeLV)に感染していることがあります。
お家に他の猫ちゃんがいない・今後増える予定がない場合は検査をする必要性はありませんが、先住猫ちゃんがいる場合には検査しておきましょう。
検査のタイミングは
保護をしてから1~2ヶ月後がおすすめです。
※検査のタイミングによっては初期感染や母猫からの移行抗体などにより検査結果が曖昧になることがあります。
生後間もない子猫の場合
生後間もない子猫ちゃんは自分でフードを食べることができません。子猫用のミルクを3~4時間おきに哺乳瓶などを使って与えます。
自分で排泄ができない場合にはミルクを与えた後に排泄の補助もしましょう。
舌で舐める仕草ができるようになってきたら子猫用のウェットフードやふやかしたドライフードを使って離乳を始めていきます。
離乳食がしっかり食べられるようになってきたらミルクを与える回数を少しずつ減らしていきます。
夏場はエアコンの風が直接当たらない風通しのいい場所にサークルを置いて、
冬場はサークル内に湯たんぽを置いて暖まれるようにしてあげてください。
シャンプー
お迎え後すぐにお風呂に入れるのはやめましょう。
猫ちゃんは水が苦手な子も多くストレスになってしまったり、衰弱している状態では体への負担も大きくなります。
汚れが気になる場合は水のいらないシャンプーを使ったり、シャンプーシートなどを使って拭いてあげましょう。
体に付いたノミ・マダニはシャンプーでは取り切れませんので動物病院で処方される駆除薬を使用してください。
全身の汚れが気になる場合はお家に慣れてきたらブラッシング→部分シャンプー→全身シャンプーの順に進めてください。