予防関係
フィラリア予防
フィラリアは心臓に住む細長い虫です。蚊に刺されることでフィラリアの子虫が犬の体内に入ってしまい、犬の体で成長して心臓に棲みつきます。フィラリアが寄生すると、心臓に慢性的に負担をかけて心不全を引き起こしたり、心臓の弁に絡みついて突然死の原因になってしまったりします。
蚊の発生する時期(4月〜12月)には注射薬や内服薬などで予防しましょう。
様々なタイプの予防薬があるので飼い主さんの継続のしやすさやわんちゃんの性格に合わせて予防薬をお選びいただけます。
フィラリアについて詳しくはこちらのホームページをご覧ください。
プロハート12
プロハート12はモキシデクチンを主成分とするフィラリア予防の注射です。
1回の接種で1年間予防効果があるため、毎月の投薬を忘れてしまう方・投薬の難しいわんちゃんにもおすすめです。
イベルメックDSP
ソフトチュアブルのおやつタイプです。
嗜好性が高く、月に1回ご褒美感覚で投薬できます。
ミルべガード錠
魚味のフレーバーがついた錠剤タイプです。
アレルギーのリスクとなる成分を可能な限り排除されていてアレルギー体質のわんちゃんにも優しい予防薬です。
オールインワンタイプ
ネクスガードスペクトラ
牛肉風味のおやつタイプです。
経口剤なのでシャンプーの日程を気にすることなく投薬できます。
クレデリオプラス錠
ビーフフレーバーの錠剤タイプです。
小さめの錠剤なのでおやつタイプの投薬が難しいわんちゃんにおすすめです。
アドボケート
背中に垂らすスポットタイプです。
経口剤では投薬が難しいわんちゃんにおすすめです。
ノミ・マダニ予防
●ノミ
犬猫の体に寄生、吸血をすることでアレルギー性皮膚炎を起こしたり、他の寄生虫の媒介をすることもあります。犬猫の体の上で繁殖することができるので定期的な予防が必要です。
●マダニ
様々な病原体を持っており、咬まれることで感染症の原因になることがあります。マダニが媒介する感染症には「バベシア症」や「SFTS」など症状が重たい場合には急死する可能性のある感染症もあり、これらを予防するためにもノミ・マダニ予防を行いましょう。
犬用
マイフリーガード
背中に垂らすスポットタイプです。
経口剤の投薬が難しいわんちゃんや食事アレルギーのあるわんちゃんにおすすめです。
クレデリオ錠
ビーフフレーバーの錠剤タイプです。
おいしい味がついているのでお薬が苦手なわんちゃんでも簡単に投薬できます。
ブラベクト錠・ブラベクトスポット
おやつタイプ、スポットタイプが選べます。
1回の投薬で3ヶ月間効果があるので投薬の負担を減らすことができます。
猫用
マイフリーガード
ノミ・マダニのみのシンプルな予防薬です。
レボリューションプラス
ノミ・マダニ・フィラリアやお腹の虫にも効果があり、お家の中で過ごしている猫ちゃんにおすすめです。
ネクスガードキャットコンボ
ノミ・マダニ・フィラリアや複数のお腹の虫に効果があるので、お外に遊びに行くことがある猫ちゃんにおすすめです。
ブラベクトプラス
1回の投薬で3ヶ月間効果があり、投薬が難しい子や忙しい飼い主さんの負担を減らせます。
犬の混合ワクチン
予防できる感染症
●犬ジステンパー
高熱・元気や食欲の低下・嘔吐や下痢などの症状が出ます。進行すると神経系の異常や麻痺などの後遺症が残る場合もあります。死亡率の高い感染症です。
●犬伝染性肝炎
発熱・腹痛・嘔吐・下痢などの症状や、目が白く濁ることもあります。子犬が感染すると症状が出ることなく突然死することもあります。
●犬アデノウイルス(2型)感染症
発熱・食欲不振・くしゃみや乾いた咳などの症状が見られます。肺炎を起こすこともあり、他のウイルスとの混合感染で重症化することもあります。
●犬パラインフルエンザウイルス感染症
風邪のような症状がみられ、他のウイルスとの混合感染や二次感染を起こすと重症化することがあります。
●犬パルボウイルス感染症
激しい嘔吐・下痢を起こし、食欲の減退・急激な衰弱が見られます。重症化すると脱水症状が進み、短時間で命に関わることもある感染症です。感染力が強く、死亡率も高いので事前の予防が必要です。
●犬コロナウイルス感染症
成犬の場合は軽い胃腸炎で済むことが多いですが、子犬の場合は嘔吐や重度の水様下痢を引き起こします。
※人の新型コロナウイルスとは別のウイルスです
犬のレプトスピラ症
●カニコーラ型
●イクテロヘモラジー型
●グリッポチフォーサ型
●ポモナ型
レプトスピラに感染しているネズミなどの野生動物の尿や、その尿に汚染された土を介して皮膚・口から感染します。発熱・嘔吐・脱水・出血などを起こし、重症化すると命に関わることもあります。ほとんどの哺乳類に感染するため、人にも感染することがあります。
『アウトドアに連れて行く』『屋外ドックランによく行く』場合は予防しておきましょう
猫の混合ワクチン
予防できる感染症
●猫カリシウイルス感染症
咳・くしゃみ・発熱など風邪に似た症状が続き、悪化すると口の中に潰瘍ができたり、肺炎を起こすことのある感染症です。口の中の潰瘍によって食事が苦になったり、他のウイルスとの混合感染で合併症を引き起こすと命に関わることもあります。
●猫ウイルス性鼻気管炎
くしゃみ・発熱・食欲不振などいわゆる風邪のような症状が続きます。角膜炎や結膜炎を引き起こし、悪化すると失明する可能性もあります。感染力が強く子猫の場合は重症化することもあります。
●猫凡白血球減少症
「猫パルボ」とも言われる感染力が非常に強い感染症です。激しい嘔吐や下痢・発熱・急速な脱水を起こします。死亡率が高く、特に子猫は重症化しやすいので注意が必要です。
●猫白血病ウイルス感染症
感染した猫の血液・唾液・涙・尿・便などのなかに大量のウイルスが存在し、接触(グルーミングや食器の共有)によって感染します。発症すると発熱・食欲不振・貧血などの症状を起こしますが、治療が難しく深刻な感染症のため予防や感染の拡大を減らすことが重要です。
●猫クラミジア感染症
結膜炎・目脂・くしゃみなどの症状が現れ、一過性の発熱や食欲不振を引き起こすこともあります。猫同士の接触によって感染し、まれに人への感染も起こります。